空間と時間の表し方は今でも違います。
空間は十進法だし、時間は十二進法です。
両者を組み合わせたものとして、たとえば、速度は時速50キロメートルなどと表現します。
しかし、60分で車が50キロメートル進んだからといって、その差をとって60分150キロメートル=10分が魔の時間であるなどということがあるでしょうか。
この理屈からいうなら、速度を落とせば落とすほど魔の時間が増えて、停止しているのが一番危なく、時速60キロメートルが数字の差がないから一番安全だということになってしまいます。
そもそも、60分から50キロメートルを引くということ自体なんの意味も根拠もありません。
時間から距離を引くと何が残るでしょうか。
こんな難解な算数は私には解けません。
十干と十二支に差があると主張するのは、まさに60分と50キロメートルに差があると主張しているのと同じではありませんか。
十干十二支は、古代の人たちが空間や時間を表すために考え出したものであって、神秘もなければ秘密もありません。
十干十二支はすでに股の時代に使われていたことがわかっています。
古い時代から使われているからといって、なにやら不可思議な真理を含んでいるわけではありません。
作り方を見るかぎり、天中殺は、十干と十二支を並べているとき、数が違うことを不思議なこと、不吉なことと"勝手に思いこんだだれかの思いつき"にすぎないのではありませんか。
このようにいうと、必ず、「いや、古代人たちは、不吉なことがおこる時間を調べているうちに、どうやらそれが天中殺の時期に集中していることに気がついたのだ」とおっしゃる方がいます。
古代人の経験から統計的に割り出したなどとおっしゃる占い師もいます。
天中殺の中身をみる限り、そのような経験やら、ましてや統計などから出たのではないことは明らかです。
その例を示しましょう。
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