密度の問題?

あの広い衿とか、スカーフとか、校章とか、ランドセルといった、制服好きにとっての「うまみアイテム」が、小学生の狭い胴体に集中して張りついているため、非常に濃度の高い「制服感」がそこに生まれるのですね。

同じ制服でも、じゅうぶんに成長した高校生が着ているとまるで文化祭のオリジナルTシャツを着たように「余白が多い」という感じになるのに。

しかしその装飾過多な感じも、それが子供だからこそ、許されるものなのです。

同じくらいの制服濃度を大人が感じさせるには、相当派手な制服、たとえば鼓笛隊員のような制服しかないわけですが、大人の場合は、かえってこれがうるさく感じられる。

子供特有の棒のような脚、ぺったんこの胸やお尻といった、性を感じさせない肉体あってこその装飾過多、なのです。

比較対象で可愛さアップ

比較の対象となる像があるからこそ、小学生のミニチュア感がより強調される。

同じオリジナルTシャツでもLとSならSがかわいく見えるように、その差があればあるほど可愛らしさが増す。

高校生のお姉さんが普通の椅子だとしたら、小学生はドールハウスの椅子です。

一貫教育校の制服小学生を可愛いと思う気持ちは、実際のスチュワーデスと同じ制服を着せられたリカちゃん人形を見る時のウキウキするような気持ちと、似ているかもしれません。

また小学生の体躯の小ささは、カルピスの原液のような、凝縮された感じをも生み出します。

小学生がセーラー服を着ていると、何だかやたらとデコラティブに見えるのです。

小さいかわいらしさは正義

で、小学生ですが。

子供という存在はそもそも、大人の小型版なわけで、それだけでも可愛い。

オリジナルTシャツだって小さいものと大きいものがあれば小さい方が可愛く見えるというもの。

たとえ顔がまずかろうと、その手を見た時に、

「わーっ、ちっちゃい手ーッ」

などと当たり前のことを言って喜ぶ大人は多いものです。

その小さな子供が制服を着ているのだから、可愛くないわけは、ないのです。

しかしやはり、「同じかたちで大きいもの」という比較対象があるかないかで、可愛らしさにも微妙な差が、出てくるもの。

たとえば私の場合、同じデザインの制服を小・中・高と採用している一貫教育校の小学生を見ると、そうでない制服を着ている子供を見た時よりも、可愛らしく思えます。

なぜなら、同じデザインでノーマルサイズのセーラー服を高校生のお姉さん達が着て歩いている姿を私が知っているから。

小さい=かわいいの謎

たとえば、ドールハウスを見た時になぜ私達が「可愛い」と思うかといえば、自分達が使用しているテーブルや椅子、食器と比べて、ドールハウスの中にあるテーブルや椅子、食器があまりに小さいから。

ノーマルサイズが頭の中にあるからこそ、小さな椅子の小ささはより強調され、「愛すべきもの」に思えるのです。

同じデザインのオリジナルTシャツでも大人と子供では子供の方がかわいく見えるというもの。

ゴキブリも、人間や犬に比べれば「小さい」ですが、だからといって可愛くはない。

しかし、台所でほんの米粒ほどの大きさの子ゴキブリを見た時は、成ゴキブリの大きさを認識しているからこそ、ちょっと「可愛い」と思うことができる(……って、私だけ?)。

蜘蛛の子を見る時も、同じ。

豆柴(成犬でも普通の柴犬の子犬くらいの大きさにしかならない、ミニチュア柴犬)の可愛さ、お弁当に持っていく時に使うソースの小瓶の可愛さも、同じ種類のものでしょう。

小さなものはかわいい

公立の小学校の場合は、制服の学校と私服の学校とが存在しますが、私立小学校の場合は、ほとんど制服が決められているようです。

して私立小学校のその制服こそが、今の小学校お受験ブームを陰で支える存在なのではないかと、私は思っているのですが。

子供がオリジナルTシャツや制服を着ている姿というのは、実に可愛らしいものです。

そう、「小さい」というだけで「可愛い」とされるものが、世の中にはたくさんあります。

しかし小さいものは全て可愛いかというと、そうではありません。

ノーマルとされるサイズが広く認識されている物がミニチュア化された時、私達はつい「可愛い」と思ってしまうという習性が、あるようなのです。

何を着ようか

自宅で何を着るかというと、これはその人の家の様式によって、ずいぶん変わってくる。

和風の家に住んでいる人は、その生活べースがたたみに座るという形式だから、足、腰の楽なウエアということになる。

そんな中でも、和服というのが一番ぴったり決まる。

和風の家は、和服で一番生活がしやすいようになっているからである。

反対に、ボクなんか簡易生活に慣れたせいか、ここ20年近くたたみの部屋に住んだことはないし、和式トイレにしゃがんだこともない。

つまり、パーフェクトな机、イス、ベッドの生活。

こんな洋風の家の場合のホーム・ウエアは、たとえばヴァイエラ(コットンとウールの混織のシャツ地)のシャッにグレー・フランネル(フラノ地)の気楽な替えズボン、カシミアの靴下にカシミアのカーディガン、首にはアスコット・スカーフといったウエアがぴったりとくる。

たまに日曜大工などをするならば、トレーニング・シャツにデニムのオーヴァー・オールで汗を流すということになる。

スポーツをするならオリジナルTシャツのようなものもいいだろう。